みなさん、大変ご無沙汰しております。
最後のブログから1ヶ月以上が経過してしまいました。
超不定期ブログで申し訳ございませぬ m(_ _)m。
帰国前までバタバタしており、そして、今は帰国中です。
東京で仕事をして、今は、My Hometown 大分。
年末年始は田舎で過ごす予定です。
みなさんは、どんな年末をお過ごしですか?

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発売から少し時間が経ってしまいましたが、FRIDAY 12月23日号にて、日本人初のISS船長に任命された宇宙飛行士・若田光一さんにインタビューした記事若田光一 「宇宙から伝えたいメッセージ」”が掲載されました。もし、どこかで見かけたら、お読み下さいませ!

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若田さんと一緒に。

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ヒューストンにあるジョンソン宇宙センター(NASA)を訪ねました。

ブログでは、来年、震災から1年を迎える日本への、若田さんの生録メッセージを紹介できたらと思います。

「3.11の時はヒューストンにいました。筑波のマネージャーから、みな宇宙センターの建物の外に避難している、全員無事だということを聞きました。こちらの方でも支援をしたかったんですが、1週間は何もできない状態でした。その後、2度、帰国。5月に帰国した時は、岩手県の大船渡や宮城県の気仙沼の被災地も訪問しました。そこで、避難所とか中学校、小学校で講演をさせてもらいました。
みなさん苦労していましたので、少しでも明日に向かって夢を広げてもらえるようなポジティブなインプットができればと思い、学校等で話しましたが、子供たちの目が輝いていたのがとても印象的でした。厳しい状態で、私も目も覆いたくなるような、気仙沼なんか本当にもう焼け野原のような感じのところもありましたけれど、小さいお子さんから中学校くらいの子供が、私が話す宇宙の話を聞いて、目を輝かせていました。そんな子供たちを見て、親御さんたちも嬉しそうな表情をされていた。地震の苦境から苦しい生活を強いられている中で、そういう時間を少しでも提供させていただくことができたというのは本当に嬉しかったなあと思います。
宇宙活動というのは、地球観測の衛星技術を使って、地震の前後でどういう状況になっているかなどの災害のモニターをしたり、高速インターネットの衛星技術を使って災害地の通信のパイプを確保したりなど、実際に、日本の優れた衛星技術によってそういったことが可能になっており、災害時にも、いろんな形で貢献ができています。そういう意味で、宇宙技術を災害対策とか復興にも、今後、より強く利用して行かなければいけないと思いますし、宇宙がこういうところでも役に立っているということは、伝えて行きたいと思います。
古川さんも、ハリケーンや台風を写真撮影してくれましたが、私も火山噴火とか長期滞在の時に撮影しました。宇宙ステーションから生身の人間が見る地球の姿、復興で街が活気づいて行っている様子を言葉で伝えることによって、少しでも、被災地のみなさんを元気づけることができたらと思います。
古川さんも、ハリケーンや台風を写真撮影してくれましたが、私も火山噴火を長期滞在の時に撮影しました。宇宙ステーションから生身の人間が見る地球の姿、復興で街が活気づいて行っている様子を言葉で伝えることによって、少しでも、被災地のみなさんを元気づけることができたらと思います。
私が1回目にフライトした時、1996年1月ですが、その1年前に阪神大震災が起きたんです。だからちょうど、1年後に乗っていましたが、その時も、被災地の方にメッセージをさせていただきました。宇宙から見ると、夜なんか特に日本は非常に明るいのです。科学技術が生み出した明かりが輝いているわけですが、その時も、阪神地域も非常に明るくて、僕が逆に励まされました。たぶん、古川さんもそういうところを目撃していると思うんですね。宇宙から見た復興の様子をどんどん伝えて行きたいと思います
復興の様子ですが、夜などは明らかにわかります。電気がついているかついていないかで、どれだけ戻っているかがわかります。宇宙からの写真撮影でわかってしまいますよね。グーグルアースは真上から撮っていますが、我々は横から見たりとか、夜の感じだとかもわかる。それを見て感じたことを言葉で表現するということは生身の人間じゃなきゃできないですよね。そういうメッセージの発信基地としてもISSが利用できると思います。
JAXAのホームページを見ると、地震直後の状態の写真なども載っています。原発事故の時のその領域が写る写真になっている。そういうのを見ると、自然への畏怖の念を新たにしました。日本は世界に誇れる科学技術をたくさん持っている国だと思いますし、原子力の部分でも高い技術がありますが、やはり、自然というのはそれを上回る力を持っているということですよね。人類というのはそういう歴史を繰り返して来ているのかなと思いますし、今回、たくさんの犠牲をともなう震災になってしまいましたが、そこでの教訓をしっかりいかして、熱いうちに鉄を叩くように、得た教訓を安全性の改善のためにいかしていく必要があります。
その中で、重要なのはコミュニケーションだと思いますし、特に、大事故は共通点があり、宇宙もその中の一つだと思います。チャレンジャーやコロンビアのスペースシャトルも失いましたが、航空機事故とか鉄道事故、船舶事故、発電所の事故など大きなシステムに関連する事故は、いろんな分野に適応できる教訓があるので、その情報交換をして、科学技術立国である日本が持っている、安全に関するノウハウをいろんな人たちと共有しながら、安全な社会を作って行くことに貢献できたらと思います。
そういう意味では、あまりニュースになりませんが、「きぼう」というのは陽があたっているところは150度くらい、あたっていないところはマイナス100度くらい、10億分の一気圧という殆ど真空状態で、放射線が飛び交っている。そんなところで生身の人間が安全に実験をしていくために必要な環境を「きぼう」は作っており、それを24時間安全に運用していくというのはとても難しいことなのです。だから我々がしている有人宇宙活動を通して得た安全運用に関するノウハウはいろんなところでいかせるのかなと。そういう意味で、我々が宇宙で得た知見を広く日本のテクノロジー全体にいかせるような働きかけを積極的に行う必要があると思います。また、逆に私たちが、他の事故で学んだ安全のノウハウを宇宙の方にも取り込んで行かなくてはならないと思います。
日本というのは、世界に誇れるものをたくさん持っている素晴らしい国だと思います。ロシアで訓練している時、日本人が苦境に立たされていても、仲間を思いやる気持ちを忘れずに避難所で行動しているところを見て感銘したと、多くの方から聞きました。調和の心を大切にすることができる国民だと思います。
また、日本は、品質管理能力も含めて素晴らしい技術を持っている国だと思います。日本は世界に誇れるものをたくさん持っているのです。たぶん、日本にいると気付かないところが多いのかもしれませんが、ほんとうに素晴らしい国だと思いますので、その素晴らしいところをいかして、世界に貢献できるようなことをみんなで考えて行ったらいいんじゃないかなと思っています。
宇宙というのは、今後、人類が生き延びて行くために、10年、20年というスパンではなくて、千年一万年という長期に渡り人類という種が生きて行くための危機管理の営みだと思いますし、そのリーダーシップは、今の宇宙分野での先進国しか取れないと思います。そういう意味で、日本が、宇宙の分野でも果たして行く役割は大きいと思います。「はやぶさ」でも、日本の素晴らしい技術はもちろん、技術だけではなく、作ったものを大切にきちんと運用して生還させるという物を動かす能力も非常に高いということは世界に証明できたと思います。そういった日本の素晴らしさをいかして世界のために貢献していけると思うし、私もそうして行きたいと思います」

中国の宇宙活動についても、話を伺いました。

「まあ、宇宙に限らず、中国の時代じゃないですか(笑)。そう思いますけど、世界の科学技術が発展していくためには、協力と競争のバランスが重要だと考えます。日本だったら、車とかIT技術とかいろんな誇れる技術がありますが、それが、日本が世界と競争できる、切磋琢磨できる最先端の技術分野だと思いますが、いろんな国が持ちうる力を持って、切磋琢磨することによって、総合的に世界の科学技術力がアップし、それが究極的に、世界の人々の暮しを豊かにすることに繋がるんじゃないかと思います。協力だけではなく、競争というのがあって、人類全体が享受できる、人類としての科学技術の向上につながって行くと思います。だから、そのバランスというのが重要だと思います。
有人宇宙開発というのは、人類の種の存続のための長期的危機管理であると、私は究極的には考えていますので、そのためには、国境を超えた協力が必要であり、地球人、人類としての営みであるべきだと思います。
冷戦時代というのは、アメリカと旧ソ連が競争しながら有人宇宙活動を展開してきましたが、その後、国際宇宙ステーション計画では、ベルリンの壁を挟んで、アメリカ人と旧ソ連の兵士がにらみ合っていた時代に、実際にそこにいた兵士たちも、宇宙で一緒に仕事をするような時代になっているわけなんで、今後、中国に限らず、いろんな国が一つの計画に入って、一緒に仕事をしていくということが望ましいと私は思います。
中国に限らず、例えば、インドも宇宙超大国だと思います。特に、アジアの国というのは近隣の仲間ですから。韓国とかも技術力がかなり高くなっています。タイやベトナムともいろいろ協力してやっています。日本は、中国に限らず、アジアの諸国、特に近隣諸国であるアジアの国との連携を強くしながら、アジアのプレゼンスを高めて行くことが大切だと思いますし、その部分で、日本は大きく貢献できる立場にある国だと思います。そのためにも、的確なリーダーシップをタイムリーに行使していくことが重要だと思います。宇宙分野で、アジアでのリーダーシップを取っていくためにも、日本の持っている技術力や政治的立場をきちんと生かしてながら、アジアそして世界人類の宇宙開発の進歩のために貢献する必要があると思います。
私は、中国やインドなどいろいろな国と一つの目標に向かって、人類のフロンティアを切り開いて行く仕事をしたいと思います。中国人宇宙飛行士とも何度も話しました。9月にモスクワで世界の宇宙飛行士の集まりがあり、「神舟」のキャプテンのヤン・リューエイさん(初めて宇宙に行った中国人)とも交流しました。そういった対話をきちんと続けて行くことが大切だと思います。来年は日中友好条約40周年です。有人宇宙活動というのは、ある意味で、国際関係向上のためのツールだと思いますし、コミュニケーションというのは重要だと思いますので、現場では、きちんと対話を続けて行きたいと思っています」

安全対策のためも、危機管理のためにも、フロンティアを切り開いて行くためにも、重要なのはコミュニケーションであり、対話。改めて、そう実感したインタビューでした!

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