こんにちは!
いえ、まずは、明けましておめでとうございます!
本年も宜しくお願いします。

10日ぶりのブログです。
この10日間、ミニ手術をしたり、べガスに取材に行ったりしておりました。
安静にしておかなければならない時に取材に行ったわけですが、時々鈍い腹痛を感じた以外は特に身体に異常を来すことなく、無事、LAに戻りました。
良かった!
術後1週間になるので、明日からは普通食に戻れそうです。

今日は、随分遅れ遅れになってしまった、ダニエル・ピンク氏インタビュー、パート3(ラスト)。
このインタビューの際、ピンク氏にどうしても聞きたかったことがあります。
Motivation3.0の著書の中では、3.0の前提として、社員に十分な給料を払うことと書かれていた点がひっかかっていたからです。今のような経済不況下では、それは不可能ではないかと思ったから。企業が十分な給料を支払うことができない状況なのに、3.0を実行するのは現実的に難しいのではないかと。だから、その点についても、お伺いしました。それに対するピンク氏の答えも、以下にあります。
では、ピンク氏の生のお声をどうぞ~。

(ダニエル・ピンク氏インタビュー、パート3)

目的は与えているが、自律性は許さない日本企業

 ルールや秩序を重んじる日本企業が3.0を採用するのは難しいという声はあります。しかし、3.0はクロスカルチャーで有効だし、日本人は積極的に関与すると、とてもいい仕事をする。SONYや任天堂などのアントレプレナーを見てみると、たくさんの発明をしていることがわかります。
 問題は、企業が、自律性を許しているとは限らないということです。だから、日本のビジネスマンには自律性が感じられない。彼らは、仕事に自由さがないことを不満に感じているでしょう。
 島耕作の漫画が好きなのですが、島は、常に新しいことに挑戦し、実験し、少しだけルールを破っている。それを自分のためではなく、企業のためにやっている。彼は自律性があるわけですが、日本には、社員が自律的になれないような、出る杭になってはいけないような、そして、自己決定できないようなシステムがある。そこが日本の弱点です。しかし、そんなシステムに限界があるのは、ここ20年の日本経済を見たら、明らかでしょう。今こそ、新たな3.0のアプローチが必要なのです。
 また残念なのは、若者の中には、新しいアプローチをあきらめている者も多いこと。そんなことをしたら結婚できないとか、両親から勘当されるとか、仕事が得られないなどと考えている。その一方で、これまでとは違った方法でビジネスを始めようとしている若者もいます。そこに3.0の可能性を感じますね。
 日本は、目的を与えるという点ではアメリカより上手く行っており、それは強みであると思います。例えば、企業内では、達成や目的、貢献についての会話が行われており、それはとても従業員にやる気を起こさせるものです。
 そもそも、日本が、戦後、瓦礫の下から高度成長を成し遂げたのは、日本人に目的意識があったからでしょう。戦後はたくさんのルーティーンな仕事があり、2.0で成長した日本ですが、今、仕事はもっと複雑化しています。次の10年を失わないためにも3.0が必要なのです。

日本で3.0を根付かせるには

 本著では、自律性と高めるために、勤務時間の20%を自分の好きな企画にあてるという“20%ルール”を紹介しています。しかし、25年間勤務したサラリーマンに、突然「明日から20%ルールを与える」といっても、何をしたらいいかわからないでしょう。それはアメリカでも同じです。
実際、アメリカでも、20%ルールを採用している企業はわずかしかないし、私自身、大半の企業にとって20%ルールは行き過ぎたルールだと思います。だから、20%ルールからスタートしてはいけない。1年の20%というのではなく、フェデックス・デーのように、まず1日からスタートすることです。例えば、四半期のうち1日だけフェデックス・デーにあてることはできるのではないでしょうか。
 日本企業がロウを採用するのは難しいかもしれませんが、月のうち1日だけ在宅勤務を認めることはできると思います。“ワンデー・ロウ”です。そんなふうに、まず、小さなステップから3.0を採用してみてはどうでしょうか。走り出す前に、まず歩くことが大切です。
 日本人はよくサービス残業をしますが、その善し悪しは理由次第です。仕事が好きでフローの状態に入っているから残業しているのか、それとも、上司に怒鳴られたくないから残業しているのか。多くの場合、後者の理由で残業している人が多いわけですが、それは、上司に服従しているということで、自律性はなく、良いことではありません。そんな状態では、OK程度の平均的な仕事はできても、素晴らしい仕事はできない。
 いい例があります。先月、イギリス人男性がノーベル物理学賞を受賞しました。彼は、毎週金曜の夜、数時間、“フライデー・ナイト実験”をしていたのですが、それにより物理学的発見をして受賞したのです。その実験は、資金援助を受けたものではなく、純粋に興味があるから行っていた完全に自律したものでした。その実験から何も生まれてこないかもしれないというリスクがあったにも関わらず、彼は興味ゆえに実験を続けて発見をし、受賞したのです。
 グーグルの20%ルールも同じです。通常業務ではない20%ルールの中から、グーグルニュースやGメールというアイデアが生まれた。自分を自分でコントロールして、積極的関与を行った賜物です。

経済不況下での3.0

 もちろん、ノーベル賞受賞者もグーグルの社員も十分な給料はもらっています。それは3.0のベースです。お金は重要なモチベーターで、社員は十分な給料を支払われなかったらやる気が起きません。だから、社員には十分払わないといけない。それが3.0の出発点です。しかし、十分な給料を与えたら、それ以上多くのお金を積んでもあまり効果はない。お金の最善の使い方は、社員に十分に支払って、お金の問題を議論の対象から外すことです。社員はお金のことを問題だと考えなかったら、ただ仕事にフォーカスしますからね。翻せば、十分に払っていない状況では20%ルールを採用しても機能しません。
 その意味では、企業が十分な給料を払うことが難しい現在の経済不況下では、3.0を採用してやる気を起こさせるのは厳しい状況と言えます。ただ、不可能ではないのです。問題は、低い給料で低い自律性を持たせる状況にするのか、低い給料だけれど少し自律性を持たせる状況にするのかということ。後者の方が好ましいですよね。ここで重要なのは、1にも2にも3にもフェアネス、公正であること。社員の給料が凍結されたにも関わらず、CEOの給料が凍結されなかったらそこに公正さはありませんが、全員が凍結される状況になり、企業がその状況をオープンに説明したとしたなら、社員は理解して、フェアだと感じるでしょう。その段階で、例えば“毎週金曜はロウにしよう”という提案をしたなら、社員は快諾してくれるかもしれません。経済不況下でも、フェアに対処されれば、人は自律性を持つことができるのです。

政治と3.0

 日本のビジネスリーダーでは、大前氏はもちろんですが、SONYの森田氏や楽天の三木谷氏に起業家精神を感じますね。ユニクロも注目しています。しかし、おしなべて見ると、日本のビジネス関係者にはあまり起業家精神を感じません。むしろ私は“3人の村上”に3.0を感じています。特に、村上隆。彼は完全に自律性があるし、やりたいことをやっているし、リスクも背負っている。作家の村上龍にも3.0らしい起業家精神を感じます。また、作家の村上春樹は作家になる前はジャズバーを経営する起業家でしたよね。
 日本の政治家にはあまり尊敬できる人はいない。敢えて言うなら、「みんなの党」の渡辺喜美には少し3.0を感じますね。小泉政権以降、日本の政治は短命政権続きで、クラッシュし続けています。戦後の日本には、政治家だけではなく、社会全体で荒廃から立ち上がるという目的がありましたが、今の日本には大きな目的が感じられません。3.0の目的を政治家が持ち、それを国民に説明することができれば、日本は現在の状況から立ち上がれるかもしれない。オバマ大統領もまた、国民に目的を十分に説明できているとは思いません。彼の言う“ホープ”は感情的なものであって、目的とは違うものですからね。日本やアメリカだけではなく、世界の政治システムに目的が必要なのです。
 最後に、3.0はビジネスで有効ですが、人を幸福にするものでもあります。人は何かに一生懸命になり、自分で自分の人生を動かし、目的を持って向上しようとすればハッピーになれるし、満足感を得られる。中には、ハッピーとはあまり一生懸命に仕事をしないことだと考える人もいますが、それは間違いです。人は3.0により満足感や幸福感が得られて初めて素晴らしい仕事ができるのですから。

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テーマ:☆経営のヒント☆
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