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昨日、ニューヨーク市立大学の霍見芳浩教授より、4月20日付のニューヨークタイムズの論説の翻訳が送られてきましたので、ここで、シェアできたらと思います。
赤字部分は、教授が、アンダーラインを入れていた重要な箇所です。
ご参考下さい。

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"安倍氏と日本の歴史”
ニューヨークタイムズ紙論説(2015年4月20日)
   
次週、日本の安倍普三首相訪米はいくつかの点で重要である。同氏は連邦上下院合同会議で演説する初の日本のリーダーである。同氏とオバマ大統領は重要な課題、そしておそらく通商と防衛協力交渉について進展ありと宣言するものと期待されている。両者はまた、第三の重要課題である中国のアジアにおける影響力拡大についても話し合うだろう。

両者会談の背景もまた重要である。それは、第二次世界大戦での日本敗北の70周年目であるのに加えて、安倍訪米は日本のめざましい戦後復興と旧敵国との強固な同盟の祝賀の意図であり、両国間の同盟がアジア地域安定の基礎になってきた事実である。

然し、安倍訪米の成功はまた、安倍氏が日本の戦争時代の歴史と、いかに、またどれだけ正直に向き合うのかにかかっている。この歴史には日本が戦争を起こした意思決定、そして、中国と韓国での残酷な占領と残虐行為、そして、日本軍の戦時売春宿で
"慰安婦"として強制的に働かされた数千人の性奴隷が含まれる。

この歴史はもう此れまでに決着されているべきだった。然し、決着されていないのは主として安倍氏と同氏の右翼政治屋同士たちの責任である。
彼らは、歴史を勝手にいじり、そして書き直しを試み、アジア地域の緊張を煽っている。安倍氏は日本降伏日の来る八月十五日にこれらについてもつと多くを語るかもしれない。然し、米議会での同氏の演説は重要な目安となるだろう。

安倍氏自身の国粋的ものの見方に加えて、錯綜する政治圧力がこれらのデリケートな諸問題の同氏の判断に影響してきている。同氏は戦争についてに此れまでに遺憾を公言して、性奴隷を含めて侵略行為についての日本の謝罪を踏襲するとしている。然し、この公言に曖昧な修正を加えて来ているから、同氏は謝罪に誠意がなく、謝罪を薄めようと試みているとの疑いをもたれている。

同氏の政府は日本の歴史を糊塗しようとして問題をこじらせてきている。今日、韓国と中国は日本の文科省が中学生用の教科書の発行元に対して、帰属が争はれている諸島や戦争犯罪の歴史的事実については、政府の公式見解で卒直な分析を欠く表現に合わせるように強制していると非難している。そして、また、昨年は、安倍政府は国際連合の1996年人権報告書で日本が性奴隷にした女性たちに関するものを修正するよう要求したが、拒否されもした。
 
日本の右翼の多くは、彼らの国は戦後、米国とその連合国によって不当に悪者にされたと信じている。安倍氏は日本の軍国主義と残虐行為については、此れまでに十分に謝っているとほのめかしてきている。同氏は、21世紀には、日本は米国を助けてアジアで中国の影響力に対抗し、また、その他の世界的責任を負うように確立する方向に進みたいと言っている。

然し、日本は過去に対する非難を否定しようと努力する限りは、そのような重大な責任をまともに果たすことはできない。日本の明仁天皇とご一家は安倍氏よりももっとましな模範を示めされている。安倍氏への明らかな叱責として,徳仁皇太子は、"歴史を正しく後世に伝えること"の必要性を明言されている。

日米防衛協力ガイドラインの此れまで17年間で初めての拡大更新及び新しい環太平洋パトナーシツプ(TPP)通商協定について、安倍氏とオバマ氏の両者が最終合意を与えれば,ワシントンでの首脳会談は多くの良い結果を生む。然し、すべては安倍氏が右翼の同士をはねのけて、アジアの安定を弱めるよりも、強化するのに意欲を示すかどうかにかっている。   
(霍見芳浩訳)
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