こんにちは~。
取材したアーニー・ガンダーセン氏の分析(5月17日時点)をみなさまとシェアできたらと思い、ブログにアップしました。なお、この一部は、5月23日発売の『週刊現代』に引用されました。
ほぼ生録のテープ起こし状態のものです。

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4月初めに、バーモント州にあるガンダーセン氏のオフィスを訪ねた時に撮影した写真。
左は奥様のマギーさんです。

ガンダーセン氏の現状分析

私は1~3号機は”メルティド・ダウン”したと思います。そして、1号機と2号機については、どちらも”メルティド・スルー”したとみています。つまり、ウラニウム燃料が溶融して、原子炉から外に出ていると思います。しかし、3号機についてはまだそれが起きていないと思います。もちろん、3号機でも起こりえますが、まだ起きていないと思うのです。
3号機についていうなら、溶融したウラニウムが原子炉の底にはあると思います。しかし、それが原子炉の底から外に出ているかどうかはわからないです。つまり、核燃料は損傷していますが、まだ、原子炉の外には出ておらず、中にある状態だと私はみています。1号機、2号機は、核燃料が損傷し、原子炉の底にたまり、そこから外に漏れ出ている。
3号機は、水を入れてもポンプのところから漏れている状態のため、いくら水を注いでも炉心を冷却状態に保てていないのでしょう。3号機が高温化しているのはとても恐ろしいことです。そのため、水素爆発が起きる可能性がまだあります。高温化していているにも関わらず、水が炉心にない状態なのですから。
3号機の温度が上がったり下がったりしているとすれば、その理由は、3月に、海水を冷却のためにたくさん注いだからです。海水により、たくさんの泥が生じた。つまり、水が蒸発して泥が残っている状態なのです。だから、新たに水を流し込んでも、そこにはすでにたくさんの泥がある。つまり、流し込まれた水は、泥に邪魔されて炉心まで到達できていないため、炉心が冷却できていない状態なのです。そのことが、3号機をとても危険な状態にしている。このことは、再び、水素が生じるほど高温化し、水素爆発を起こす危険性があります。
水素爆発を防止するには、格納容器のベントを開けて、ガスを外に放出するしかないです。それを行ったら、放射能が外に出て、人はさらに放射線を受けます。しかし、水素爆発を避けるためには、そのリスクをとらなければならない状況です。ベントを閉じたままにして水素爆発に至る方がもっと危険ですから。
ベントを開けると同時に、プレッシャーや水素も放出すべきです。水素爆発を起こすリスクよりはそのリスクを取る方がいい。

部分的再臨界も起こりえます。そのために熱が生み出されて、炉心を冷却するのを妨げているのかもしれない。部分的再臨界は熱をさらに生み出すので、状況をさらに悪化させます。再臨界が起きている可能性があると私が考えるのは、燃料プール内に大量のヨウ素131があるからです。ヨウ素131はそこにあるべきではないんです。半減期を考えると、今の時点では、すでに崩壊しているはずなのにまだそこに大量にある。高濃度のヨウ素131があるということは、再臨界が起きていることを示しています。
申し訳ないのですが、再臨界を防ぐには、もう時すでに遅しです。再臨界を防ぐにはホウ酸を原子炉に注ぐ必要がありますが、原子炉内に泥があるために、ホウ酸を注入しても、その泥が邪魔をして、ホウ酸が再臨界が起きている核燃料に到達できている状態ではないと思うのです。だから、水素爆発は覚悟しておくべきです。

私はまた、東電は、1~4号機の周りに深いトレンチを作るべきだと思います。
そのトレンチは、15~20 メートルの深さで幅は2メートル。そこに、ジオライト(火山の岩から取れる物質)という物質を入れるのです。その物質は放射線を吸収します。しかし、そのためには、まず、1~4号機の周りにトレンチを作って、汚染水が海や地下水に漏れでないようにしなければならない。

3号機のmox燃料は、30束しかなく、また、試験用のものでした。全部が全部mox燃料だったとしたら大変なことですが、試験用の30束だけしか入ってなかったですからね。そういう意味では、1号機や2号機の燃料と差がありません。ただ、mox燃料は、通常の燃料よりも素早く“即発が和らげられた臨界状態”になります。
確かに、mox燃料にはプルトニウムが入っていますが、1~3号機はどちらにしてもすでにプルトニウムがある。というのは、分裂を起こさないウラニウムはプルトニウムになるからです。だから、原子炉内にはすでにたくさんのプルトニウムがあるのです。そういう意味では、1号機や2号機と3号機の間に大きな違いはありません。1%くらいの違いしかないでしょう。

4号機のプールは水を失っている。プールにひびが入っているからです。また、水が沸騰している状態なので蒸発している。ただ、水を注ぎ続けたらたぶん大丈夫でしょう。
問題は、4号機の建物の構造が危ない状態だということです。今度、M7以上の大きな余震がおきたら、この建物は崩落するでしょう。これが起きたら、福島第一では最悪の事態になります。水素爆発が起きるより悪い事態です。核燃料が全部、空気にさらされますからね。これを未然に防ぐには、建物が崩壊しないよう補強するしかない。建物が立っている状態を維持するために、スティールで補強することです。それしか、4号機に対してはできない。
建物がとてもダメージを受けており、キャナスターは重量が100トンはあります。それを取り出すには巨大なクレーンが必要だし、燃料は放射能を出しています。建物崩落前に、燃料をプールから取り出すことは難しく、5年以上は取り出せないでしょう。だから、現段階では、建物が崩落しないよう補強するしかないのです。M7以上の余震が起きないことを祈るだけです。それ以外は、4号機については、注水し続ければ大丈夫でしょう。
もし、4号機が崩落して、プールの核燃料がすべて空気にさらされたらどうなるか。ブルックヘブン国立研究所の研究には、その場合、186000人が亡くなる可能性があるというレポートがあります。これは国立研究所が行った研究です。大変なことです。だから、4号機もとても心配です。

1~2号機はメルトダウンしていて、汚染水が外に出ているので、その汚染水をキャッチしてタンクに入れなくてはならない。それができていたら、それ以上は悪くなりません。

私が考える最善の策は、さっきも話したように、深いトレンチを作ることです。
すでに、内陸の方にも汚染水が入り込んだ地下水が向かっていることを考えると、これを作るのは重要です。それと当時に、冷却努力を続けて、放射線スチームが外に出るのを防ぐ。しかし、冷却して、放射線スチームの放出が防げるようになるまでは、少なくとも1年はかかるでしょう。放射線スチームが外に放出されなくなり、また、トレンチを作って海や地下水の汚染を食い止めた後で、クリーンナップ作業に取りかかるのがいいと思います。

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